第2巻 The Well of Ascension あらすじ
原書を読み進めながら「理解が合っているか」を確認するための、出来事順の細かいあらすじ(ネタバレ)。
第一段階 脆い王国
Lord Ruler 亡き後、Elend の若い王国が揺らぎ始める。
1年後の Luthadel
Lord Ruler 打倒から約1年。Elend Venture が王となったが、自ら定めた議会と貴族の駆け引きに縛られ、統治は不安定。skaa と貴族の新たな秩序はまだ脆い。
霧の異変
夜だけのはずの霧が昼にも現れ、やがて人を病に倒し命を奪い始める。Vin は霧の中に潜む謎の「気配(the mist spirit)」を感じ取り、その正体を追う。
改竄された予言
各章の冒頭に引かれる古い文書が、Deepness と「昇華の井戸」の伝承を語る。だが、その文言は何者かに書き換えられている——後に Ruin の介入と分かる伏線が積まれる。
第二段階 三つ巴の包囲
Luthadel が三つの軍勢に囲まれ、王国は存亡の危機に立つ。
Straff Venture の軍
Elend の父 Straff Venture が大軍を率いて Luthadel を包囲する。父子の確執と、atium を巡る駆け引きが街を圧迫する。
Cett の到来と三つ巴
西方の軍閥 Ashweather Cett の軍も到来し、Luthadel は Straff・Cett・そして迫る Koloss の脅威に挟まれる。Cett の娘 Allrianne が Breeze と惹かれ合う。
番人 Tindwyl と王の教育
テリスの女性番人 Tindwyl が訪れ、Elend に「王たる立ち居振る舞い」を厳しく仕込む。Elend は頼りない若者から、芯のある指導者へと変わっていく。
井戸と Deepness の研究
Sazed と Tindwyl は古記録を突き合わせ、「昇華の井戸」と、かつて世界を脅かした Deepness の正体を探る。歴史の裏に隠された真実への手がかりが集まる。
第三段階 Zane と井戸の誘惑
謎の Mistborn が Vin を揺さぶり、井戸の予言が二人を引き寄せる。
Zane の接近
Straff の私生児で Mistborn の Zane が Vin の前に現れる。共に夜を駆け、戦い、Vin を誘惑しながら「お前は縛られている」と囁き、彼女の心を揺さぶる。
OreSeur との確執と絆
Vin に同行する Kandra の OreSeur と、反目しながらも少しずつ信頼を築く。だが OreSeur の振る舞いには、どこか拭えない違和感が残る。
予言への傾倒
Vin は「Hero of Ages」の予言と、井戸に湧くという力に強く引かれていく。Sazed の研究は「力は手にした者が手放し、世界に返すべし」と告げていた。
Elend の廃位
議会は Elend を王位から退け、貴族 Ferson Penrod を新たな王に選ぶ。Elend は王冠を失い、自分の理想と現実の落差に直面する。
第四段階 ルサデルの戦い
包囲が限界に達し、Koloss の暴威が街を襲う。
Zane との決着
Zane は Vin を連れ去ろうとするが、Vin は彼の策と狂気を見抜いて打ち倒す。迷いを断った Vin は Elend と心を通わせ、二人は結ばれる。
Koloss、Luthadel へ
制御を失った Koloss の大軍が Luthadel に雪崩れ込む。市街は阿鼻叫喚となり、クルーは住民を守るため死力を尽くす。
Tindwyl の死と Vin の奮戦
激戦のなか Tindwyl が命を落とし、Sazed は深い喪失に打ちのめされる。Vin は Allomancy の力で Koloss の群れを制し、辛うじて街を救う。
第五段階 力の解放という罠
クライマックス。井戸の力が、世界を滅ぼす扉を開く。
井戸への到達
Vin と Elend は、井戸が Lord Ruler の宮殿 Kredik Shaw の地下に隠されていたことを突き止め、湧き上がる莫大な力の前に立つ。
OreSeur の正体
同行していた「OreSeur」が、実は彼を殺して成り代わっていた別個体の Kandra・TenSoon だったと判明する。Zane に送り込まれた監視役だった。
力を手放す
予言を信じた Vin は、井戸の力を自分のものにせず「解放」する。だがそれこそが、封じられていた Ruin を解き放つ罠だった。Lord Ruler は世界を守るためこの力を握り続けていたのだと、遅れて示唆される。
Elend の再生と暗い予兆
瀕死の重傷を負った Elend に、Vin は Lord Ruler の遺した Lerasium のひと粒を与え、Elend は Mistborn として生き返る。だが世界には、解き放たれた破壊の影が広がり始めていた。